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映像だけの表現では限界もあります。それを補完する意味もあるのでしょうか、新海誠監督は自ら作品を小説にしています。
 
映像で展開するスピードでは描ききれない部分も、小説ならぼ十分に補完することができます。それだけでなく、小説だからこそ明示できるものもある、そう考えたのかもしれません。
 

ここぞという小説の核をネタバレ!?


 
ネタバレしたい部分は、小説「君の名は。」の第8章です。読んでいる小説がKindle版なのでページは示すことができません!
 
映画を見ている観客たちは、主人公・瀧がずっと何かを探していたことには、もちろん気づいています。そして、その探していたものがなんであり、誰であるかもわかっています。それでも、それを言葉として改めて「読む」と、映像として「見る」のとはまた違う感動が起きるのです。
 
少し長いですけど、引用させていただきます。
 

あとすこしだけでいいから、と俺は願う。
その瞬間、なんの前触れもなく、俺は出逢う。
 
とつぜんに、私は出逢う。
窓硝子を挟んで手が届くほどの距離、併走する電車の中に、あの人が乗っている。
私をまっすぐに見て、私と同じように、驚いて目を見開いている。
そして、私は、ずっと抱いていた願いを知る。
 
ほんの1メートル先に、彼女がいる。
名前も知らない人なのに、彼女だと俺にはわかる。
しかしお互いの電車はだんだんと離れていく。
そして、別の電車が俺たちの間に滑り込み、彼女の姿はみえなくなる 。
 
でも俺は、自分の願いをようやく知る。
 
あとすこしだけでも、一緒にいたかった。
もう少しだけでも、一緒にいたい。
 
停車した電車から駆けだし、俺は街を走っている。
彼女の姿を探している。
彼女も俺を探していると、俺はもう、確信している。
(小説『君の名は。』第8章から引用)
 
この引用部分、映画『君の名は。』を見た方は、シーンの映像が目に浮かびませんか!?
 
そして、これを読んでしまうと、不思議ですね、もう1度、映画を見たくなってしまいます。これって、監督が再来場を願って準備した仕掛けだったりして(笑)。

長い人生、あなたにも私にも「捜し物」がある!?

『君の名は。』について、何をテーマとして感じるか、それは人それぞれかもしれません。しかし、これ、すなわち「長い人生、あなたにも私にも捜し物がある」ということは、多くの場合、共通して感じるテーマなのではないでしょうか。
 
瀧にとって、入れ替わりの相手・三葉は、その共通テーマ(?)の「喩え」、「暗喩」です。
 
あなたの人生にも、私の人生にも、なんだか心にひっかかり、そして、ずっと探しているものがある。それが何なのか、わかるようでわからない。
 
一生判らないまま人生を終える方もいるかもしれませんし、瀧と三葉のように、それが何だか突然に氷解する場合もあるでしょう。
 
結局は、その心の引っかかりをスルーすることなく、きちんと受けとめ、そして、感じ続け、求め続けることが大切だ...そういうことを私たちに教えてくれているのが、この『君の名は。』なのかもしれません。
 
とくに、小説『君の名は。』の第8章を読み、その感を強くしました♪♪♪
 
※冒頭画像の出典:kininarukininaru.hatenadiariy.jp

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