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【ネタバレ満載】その2は、閑話休題として、新海誠監督が映画『君の名は。』に仕掛けた謎や遊び心のいくつかについて書きます。物語の本流とも言うべき「結び」(縁や時空の流れ等)については除外しますね。
 

高山ラーメン「吉野」

新海誠監督は、「初見の観客では、それ絶対気づかないでしょ」というような遊びをいくつも仕掛けています。その1つが高山ラーメン「吉野」です。
 
1度でも『君の名は。』を通しで見た方なら、後半、瀧たちが飛騨高山へ「とある捜し物の旅」をしたとき、立ち寄ったラーメン店を覚えていることでしょう。そして、そこの店主が軽トラックを出してくれて、瀧の謎が少しずつ解けてくるのです。なので、物語のなかでとっても重要な要因、それがこのラーメン店なんです。
 
覚えている方もいるかな。店名は「吉野」です。
 

 
その高山ラーメン「吉野」、ナンバー3-52の軽トラックが、物語の最初に出てくるのです。三葉の父・宮水俊樹が選挙演説をしているあたりです。
 
ガン見しないとわかりませんが、「吉野」の軽トラックがあります。映るのは数秒。この軽トラをリアルに見ている初見の観客は「この軽トラックが、のちのち重要な役割を果たすこと」など、夢にも思わないでしょう。

糸守高校古文担当、ユキちゃん先生

三葉の意識が瀧と入れ替わった初日(2013年9月2日)、その翌日の糸守高校での授業シーン。
科目は古文、教えているのはユキちゃん先生です。
その授業シーンでは、『君の名は。』のスペシャルキーワードの1つ「かたわれどき」について、授業にかこつけて(?)、見る者に説明があります。そういう重要なことを直接的ではないやり方で見る者に伝えるということも、新海誠監督らしい感じはしますが、今回のユキちゃん先生のことで伝えたいのは「それ」ではありません。
 
実は、ユキちゃん先生は、新海誠監督作品、2度目の登場なんです。『君の名は。』の前作、『言の葉の庭』のヒロイン、雪野百香里がその人です。訳あって、東京の高校を退職することになり、故郷の四国に戻って、先生を続けるという設定です。
 
四国にいるであろうユキちゃん先生が、『君の名は。』では岐阜県糸守高校の古文の先生として再登場しているのです。しかも、担当する声優は『言の葉の庭』と同じ、花澤香菜さんという懲りようです。
 
このユキちゃん先生の再登場について、新海誠監督はファンとのQ&Aのなかでこう述べています。
 

Q:前作のヒロインである雪野先生が登場しますが、初めから登場させる予定だったのですか?
A:最初から決めていました。『君の名は。』は前作までの映画よりずっと大規模の公開になることが決まっていたので、「新海など知らない」という観客が大半になるだろう、と。それならば、昔から応援してくれているファンだけに判る、秘密のプレゼントのようなものを作品に込めたいと考えたんです。

なるほど、プレゼントとしてのサプライズ登場だったのですね。でも、サイト管理人「たもつ」はちょっと違うのかなとも思っています。
 
前作『言の葉の庭』も、最新作『君の名は。』も、モチーフとして万葉集が使われています。万葉集は新海誠監督にとって、登場人物の心の有り様などを体現するための必須のツールでもあったのです。なので、確かにサプライズの意味合いもあったものの、新海誠監督にとって、ユキちゃん先生の再登場は、無意識下の必然だったのかもしれない、そう推測しています♪

サヤちんとテッシーも再登場!?

三葉の幼なじみ、サヤちん(名取早耶香)とテッシー(勅使河原克彦)。実は、この2人も新海誠監督作品からの再登場なんです。それは、ユキちゃん先生と同様『言の葉の庭』です。ただし、サヤちんとテッシーは映画『言の葉の庭』には登場しません。小説版『言の葉の庭』に出てくるキャラクターであり、『君の名は。』のキャラとは共通しません。名前だけの再登場、しかも、小説版からの再登場というわけです。
 
この2人は小説『言の葉の庭』のなかでも、著者である新海誠監督自身が一番気に入っていると公言している「第7話」に登場するキャラです。そこから2人の名前を使うことだけ、つまり、キャラ抜きで名前を使うことを早々に決めていたようです。
 
『君の名は。』の心髄には、明らかに『言の葉の庭』がベースとして存在しているのです。

『言の葉の庭』からは、もう一つの遊びが...

瀧は、イタリアレストランでバイトをしています。そして、その店名が物語のごく前半で映し出されます。シーンとしては、瀧の意識が三葉と入れ替わった2016年9月5日(月)の夕方です。
その店名はイタリア語で『Il giardino delle parole』(イル・ジャルディーノ・デッレ・パローレ)です。この言葉、映画『言の葉の庭』のイタリア語タイトルなんです。
 
これほど前作『言の葉の庭』関連が『君の名は。』に盛り込まれているということは、新海誠監督の映画人生において『言の葉の庭』がとてつもなくインパクトのある作品だったからでしょう。そして、『君の名は。』でそれを超えたいという宣言だったのかもしれません。

神事・巫女の舞に隠された意味

三葉・四葉姉妹の実家である糸守町の宮水神社。そこで毎年秋に行われる豊穣祭。祭りの主役は三葉と四葉です。
 
巫女装束を着た2人が、神楽殿に立ち、おばあちゃん一葉に仕込まれた巫女舞を踊ります。その後に「口噛酒」の実演があるので、そして、「口噛酒」は後半の物語を左右するとても重要な「品」なので、見る者たちは、「口噛酒」に意識が集中してしまいます。映画公開中に4回見たサイト管理人「たもつ」も、このシーン、「口噛酒」の部分はガン見しましたが、その直前の巫女舞は意識的にはスルーでした。
 
しかし、のちのちBlu-rayで調べたら、巫女舞にも重要な「謎」が仕込まれていたのです。
 

 
この部分ですが、三葉と四葉が持つ鈴の軌跡が、実は彗星が2つに割れて、そして、落下衝突する様を顕しているのです。で、巫女舞自体は、宮水神社で代々受け継がれてきたものです。つまり、1200年前の彗星衝突以来、「彗星衝突の危機」が巫女舞のなかに織り込まれ、それを踊りとして継承してきたという背景をここで物語っているのです。
 
ちなみに、この巫女舞については、歌舞伎役者の中村壱太郎さんの創作で、実際に人が巫女舞を踊った映像をモーションキャプチャしてアニメ化したという手が込んだものになっています。それだけ、このシーンを新海誠監督は重要視しているのです。
 
シーンとしては50秒前後のものです。そして、三葉と四葉が鈴で彗星落下を表現した舞いの直後に神楽殿に設置してある炎が映ります。その流れは「彗星が落下して、村が燃えさかる様」をその「炎のワンショット」で顕しているといいます。
う〜ん、手が込んでいます。

宮水神社ご神体の真実!?

『君の名は。』には、宮水神社のご神体が数度登場します。最初は、一葉、三葉(意識は瀧)、四葉の3人で「口噛酒」を奉納に行くとき。山の窪地のほぼ真ん中に「それ」はあります。遠目に見ると「それ」は岩の塊です。近くにくると中は空洞になっていて、そこに宮水神社のご神体が祭られています。
 
そして、2度目のご神体登場は、瀧と司、そして小野寺先輩の3人での小旅行のときですね。そのときのことは端折ります。
 
さて、この宮水神社のご神体、前述のように全体が岩のようです。実は、これ、次のような設定なのです。
 
ご神体全体を構成している岩は、1200年前に落下したディアマト彗星の欠片そのものだというのです。当時、生き残った人々が、村を全滅させたその岩を崇め奉り、ご神体にした。そこで継承されてきた意思は「次の惨事を避ける」ということのようです。そういう背景を設定しているのです。
 
う〜ん、巫女舞といい、ご神体といい、見る者たちが気づくことのないところに、たくさんの仕掛け(設定)があるんですね。

宮水俊樹の心変わり

映画『君の名は。』には、解けそうで解けない謎がたくさんあります。解けそうなヒントは散りばめられているものの、「決定的な解」までは提示しない。その解は見る者が自分で考え作ってくださいね...そういう趣向です。言い換えると、それはメタファー(隠喩)であり、そのメタファーから見る者が何を思うか、何を啓発されるかは自由です...ということです。
 
そういう自由度の高い(?)謎の典型が「宮水俊樹糸守町長の変心」です。
 
彗星落下の日、すなわち、2013年10月4日。11回で途絶えていた意識の入れ替わり、久しぶりの12回目が、この日に起きます。10月4日朝に目覚めた三葉(意識は瀧)は、今日が「その日」であることを確認し、そして、決意します。

  • 糸守町の人たちを彗星衝突の災害から救おう

 
そして、サヤちんとテッシーの3人で、住民避難の大作戦を挙行するのです。三葉(意識は瀧)の大きな役割は、父である糸守町長・宮水俊樹に「全住民の避難」を説得することです。しかし、俊樹は三葉の懇願を歯牙にも掛けず、しかも、目の前の三葉は三葉ではないと見抜くのです。3人の目論みは絶体絶命の大ピンチです。
 
画面はやがて、彗星落下、糸守町が一瞬で壊れ行く様を描きます。「ああ、やはり上手くいかなかったのだ」見る者の心に焦燥と虚脱が漂います。
 
物語は一転、瀧の就職活動に。やがて、見る者たちは知ります。糸守町の住人は全員助かったことを。なんと、彗星落下の直前に、糸守町長・宮水俊樹が緊急避難訓練をしたというのです。なぜ、俊樹は変心したのでしょうか。その謎について、新海誠監督はこう述べています。
 

Q:映画のクライマックスで、三葉のお父さん(糸守町長・宮水俊樹)が、三葉の言葉を受け入れ町の人たちを非難させた理由が描かれなかったのはなぜですか?
A:そこを描写しても、映画の面白さには資さないからです。「瀧と三葉の感情の行方」というメインの筋が途切れてしまいますし、「住民は果たして避難できたのか?」というサスペンスは損なわれてしまうし、だからテンポも綻んでしまいます。さらに「なぜ町長を説得できたのか?」を観客が推察できるだけの描写はそこまでしているつもりです。

なるほど、謎を全解させてみせない理由がちゃんとあるのですね。

まとめ

『君の名は。』にある新海誠監督の遊び心のある仕掛けたち。そのたくさんの仕掛けのなかから、7つを紹介させていただきました。
まだまだたくさんの仕掛けが存在します。そういうものを探すことも、『君の名は。』の楽しみ方のひとつかもしれません。
 
この記事が「もう一度『君の名は。』を見てみようという行動に繋がることができたら幸いです♪
 
_/_/
 
映画『君の名は。』は【dTV】で7/26から配信開始しています。
 
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注記

  • 画像出典:http://www.kiminona.com

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『君の名は。』をとっぷり楽しみたいあなたへ。

『君の名は。』をいつでも、どこでも見たいというのなら、一番のお薦めはココですね♪
新海誠監督の他の作品も、もちろん楽しんでくださいね♪
 

 
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